ふるさとを美しく 〜アダプト活動〜
水と空気を通じて生活環境の整備を通じて社会に貢献することを目指す会社は、CSR(企業の社会的責任)活動にも積極的に取り組まなければならないーーそんな思いから私たちは地域や環境に関心を寄せ、環境を保全する取り組みとして平成20年からアダプト活動を行っています。
地域の里親になるということ
アダプト活動とは、地域を美しく保ち、快適な環境づくりを図ることを目的とした行政との協働美化活動です。アダプト(Adopt)とは英語で「養子縁組」という意味で、地域の一角を養子にみたて、担当地域の「里親」として清掃美化などを行います。
もともとは1985年にアメリカテキサス州で道路の散乱ごみ対策の新しい取り組みとして始められたもので、日本では平成10年(1998年)に導入され、現在では全国の多くの自治体で導入されています。(長崎県では県民参加の地域づくり事業として平成15年に導入)
双峰設備が里親になっているのは、西九州道路佐世保みなとインターチェンジ付近から青果市場周辺までの道路区間(約800m)。里親としての自覚と愛情を持って、年に4回、土曜の朝8時から清掃・美化を行っています。
アダプト活動では2班に分かれ、それぞれ草刈りとゴミ拾いを行います。まずゴミ拾い班ですが、里親となっている道路区間はさほど歩行者は多くありません。それでも区間両側の歩道を往復すると、45リットルの袋いっぱいにゴミがたまります。落ちているゴミで最も数が多いのがタバコの吸い殻。「どうしてこんなにたくさんの他人の吸い殻を拾わなければならないんだろう」と笑い話になるくらいあります。次に多いのが食べ物の袋などです。これはコンビニで買った食べ物を道ばたでしゃがんで食べた後そのままにしている感じのものが多く見受けられます。車で通行する際にはわからないものですが、実際に歩いてみるとマナーの低さわかるのです。もちろん多くの方は道ばたにゴミを捨てることはないと思います。しかし一部の方がやっていることでも毎回これだけのゴミが集まるというのはとても残念なことです。
次に草刈り班ですが、年4回行う中でも夏の草刈りが量も多く大変です。里親区間は歩行者も少ないため、例年かなりの量の草が伸びています。そのためゴミ拾い班からも援軍を呼び、できるだけ多くの社員が取り組みます。草刈機が使えるような場所ではないため、すべて手作業。そのため終わる頃には全員汗だくです。
作業終了後、報告書作成のために撮影を行います。アダプト活動は行政と協働で行うボランティアという性格上、報告書の提出義務があります。その日の参加人数、作業内容など写真とともに詳細な報告書を作成して県へ提出しています。その後、きれいになった道路を見ながら飲むお茶は美味しいものです。
アダプト活動への参加4年目を迎えました。当初はCSRの観点からの参加でしたが、活動を続けていくなかで社員一人ひとりの地域に対する関心の高まりも感じられるようになってきました。今後もアダプト活動を続けていくこと、そしてその取り組みを知っていただくことで、地域・環境に対する意識の高まり輪をひろげて行けたらと考えています。